人気ブログランキング | 話題のタグを見る
蛍光灯マジック-地下鉄のシャンデリア
蛍光灯マジック-地下鉄のシャンデリア_c0041027_21131117.jpg 大阪を南北に貫き、交通の大動脈である市営地下鉄御堂筋線。大阪市内だけではなく、北端は豊中市(ただし別会社)、南端は堺市にいたる。地下鉄では輸送力日本一である。
 この路線は、日本初の地下鉄が浅草-上野間に開通してから5年後の1933(昭和8)年に大阪初かつ日本初の公営地下鉄として開業。その後幾度の延伸を重ねて、現在にいたる。
 天井は高く、照明は立派なものがつけられている。開通当初は1両編成での営業だったが、10~12両分が停車できるようにホームは造られていた。そして、現在は全車両10両編成。まさに先見の明があったといえるであろう。
 今回はその立派な照明をご紹介する。
一応ここではシャンデリアということにしておくw


蛍光灯マジック-地下鉄のシャンデリア_c0041027_2113449.jpg
天王寺駅


 JR・近鉄・阪堺(路面電車)・地下鉄が集中する大阪第二のターミナル。
 駅名の由来は駅の北側にある、聖徳太子の創建と伝わる四天王寺と言われている。

 天井は高くなっており、大きな柱と梁がとおっていて四角い構造になっている。
蛍光灯マジック-地下鉄のシャンデリア_c0041027_21141728.jpg
 八角形の逆円錐型に蛍光灯が8本組み込まれており、
下部にはダイヤ型の飾りが施されている。

・全32台
・蛍光灯は1台に8本ずつ
蛍光灯マジック-地下鉄のシャンデリア_c0041027_21145057.jpg
 ホームから階段をのぼったところには、このような和風のものが1つだけ残っている。

どうもこの駅が開業した昭和13年から使われている物のようだ。

もう1つしか残っていない、貴重な物だ。

・全1台
・蛍光灯は4~8本?


蛍光灯マジック-地下鉄のシャンデリア_c0041027_21205899.jpg
心斎橋駅


 天井はドームになっていて、シャンデリアも豪華なものになっている。
 この駅は繁華街の心斎橋に位置し、大丸百貨店本店のすぐ近くにある。

 昭和8年の開業当時の南端の駅になっていた。

蛍光灯マジック-地下鉄のシャンデリア_c0041027_2128552.jpg
 逆円錐型に蛍光灯を放射線状に並んでいる。
無駄のないデザインになっているので、アーチ型のドームの天井とピンク色の壁面にうまく調和している。

・全10台
・蛍光灯は1台に(たぶん)42本ずつ
・1台につき400kg



蛍光灯マジック-地下鉄のシャンデリア_c0041027_21371684.jpg
本町駅

 オフィス街・本町にある駅。この駅の近くには、伊藤忠商事やヨドコウ、日本ハムなどの本社なども軒を並べている。

 一応駅の天井はそれぞれアーチ型のドームにはなっていて、蛍光灯も多く使われているが、シャンデリアは見られない。

 しかし、この駅にはシャンデリアこそないもの、ある小細工がほどこされている。

蛍光灯マジック-地下鉄のシャンデリア_c0041027_21554122.jpg 階段をのぼり、デッキにあがると天井に注目。

 蛍光灯で「H」の字になっているのが見える。

 Hに続いて、O、M。。。。

 もうおわかりの通り「HOMMACHI」になっている。
つまり、「本町」になっているのだ。

 これを考えた人は実にユーモアだったに違いない。
これぞ蛍光灯マジック!!!!



蛍光灯マジック-地下鉄のシャンデリア_c0041027_220393.jpg
淀屋橋駅


 大阪市役所のある淀屋橋。
ここには、日本生命の本社があったり、住友系のビルが立ち並ぶいわゆる「住友村」があったりする。

 江戸時代の豪商、淀屋が造った橋、淀屋橋が駅名の由来になっている。


蛍光灯マジック-地下鉄のシャンデリア_c0041027_2245341.jpg
 カプセル型のカバーに蛍光灯が7本ずつ挟まっているものを5つ組みあわせている。
アンティークな感じであり、レトロな感じであり、未来的な感じでもある不思議なデザイン。
アーチ型の天井のトップに規則的に並んでいる。

・全8台
・蛍光灯は1台に35本ずつ


蛍光灯マジック-地下鉄のシャンデリア_c0041027_22115722.jpg
梅田駅

 大阪最大のターミナルの大阪・梅田駅。
大阪の玄関口であるJR大阪駅と連絡している。

1日辺りの乗降客数は、約45万人で、地下鉄の駅としては日本一。

それだけのこともあり、立派なシャンデリアがついている。

ちなみに一番最初の画像はこの梅田駅の物である。

蛍光灯マジック-地下鉄のシャンデリア_c0041027_22161432.jpg
 北方面行きのホームにこのシャンデリアはある。

 中心から120度ずつ感覚をあけて3方向へ広がっている。
直線と曲線がうまく組み合わせられており、複雑なデザインになっている。

・全7台
・蛍光灯は1台につき60本ずつ



多くの人が利用する路線だが、日頃はあまり意識していない人も多いのではないかと思う。
地下にこんなに面白い物があるとは誰も思わないだろう。
ただ単に天井が高いだけでなく、このような工夫がされていてこそ大阪である。

それにしても蛍光灯の数を数えるのは大変だった。。。

by nakano-shima | 2005-05-17 21:15 | ☆大阪百科☆
<< 予告 大阪バラ情報 >>